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乾睦子の玉虫色日記

英語補完から日本語補完へ

先日,フランス語オンリーな保育ママさんと,身振り手振りで下記のような会話をした.

私「(嬢がお腹をこわした後だったので)昨日の夕食はあまり食べませんでした」
保育ママさん「でも嬢ちゃんはふだんとってもよく食べるからねぇ」
私「そうですよね,ほっぺたぷくぷくですよね」
保育ママさん「あら,赤ちゃんはみんなそうよ,そのうち顔がすっきりして背も伸びるのよ」

ていうような.まぁ子供に関する会話で,全体の流れがもともと大体想像できるからこそ,何とか成り立っている会話なのですがね.こっちは未だに単語の一部とジェスチャーだけ.

知っている単語が少なすぎて,その隙間でどうしても何か言葉を発しなきゃというような衝動に駆られると,相手に通じないと分かっていても英語で補完して,今までその保育ママさんとはやり取りしてきた.

英単語のうち,とくに堅苦しい系の単語(~tionとか~ssiveみたいな単語)はそのままフランス語読みすれば通じることも結構あって.そういう文語的な単語はラテン語起源なんだろうね?フランス語はラテン系の単語が当然多いのだろうから.

「soft」とか「hard」とか,私にとって簡単な英単語の方が却って通じにくくて困ったもんだ(と,お互いに思っている,はず).

ところが最近,言葉に詰まると,英語でなく日本語がつい口から出てくるようになってきてしまった.我ながらちょっと笑える.これは私の脳内でのフランス語の位置が,日本語に向かって近づいてきたということなんだろうか.こないだまでは

フランス語 ←→ 英語 ←→ 日本語

というように必ず英語を介してフランス語をとらえていたのに,最近は

フランス語 ←→ 日本語

が出来るようになってきたという意味なのか??これは一見よい傾向のようでいて,実は困る.だって,英語で補えばたまには理解してもらえるかもしれないものも,日本語で補ってたら,理解してもらえる確率は限りなくゼロに近づくのであるから.

ま,どっちにしても相手の言うことを理解することはできませんがね.

こないだも,スーパーでボージョレ・ヌーボーの並んだ棚の前で店員さんと世間話(毎日買い物するので顔見知り,小さな街での暮らしならでは).何か聞かれた全文のうち,分かった単語はvin(ワイン)とjapon(日本)だけで,でもまぁ悪いことではなさそうだと感じたので私はoui(ウィ)と答え,店員さんは「そう!それは良かった!」みたいな反応でお互いに笑顔で会話終了.

私は何を肯定したんでしょうか.

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by inui56 | 2009-11-22 13:59 | 暮らし

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