乾睦子の玉虫色日記

フランスで女性が社会進出した経緯

最初に断っておくと,今日のエントリーの内容は単なる同僚との世間話の記録であり,一切ウラをとっていません.

来日したことがあり,かなり日本に好意的なフランス人数人から,同じ意見を聞いた.日本で奇異に思ったことは「女性は家にいるべき」という考えが未だにあること.大変ストレンジである,と(私は主に英語で会話してますんで).

これは意外だった.いえね,フランスの方が日本よりもいわゆる「女性の社会進出」が進んでいるのは確かでしょうよ.結果として出生率が上がっているしね(私はこれは明確に結果だと思ってる).

でも「ストレンジ」とまで言わせるとは,予想を上回った.それほどに妻が働くのは自然なことなの,フランスでは?でも少なくとも100年前まではフランスの女性も同じ状況にあったはずでしょ.いつからどうやって変わったの?と何人かに質問してみた.

結果を総合すると,定説ではこういうことらしい.

- 第二次世界大戦中に働き手が不足し,女性が働きだしたことがきっかけ(トリガー)になった.

- その後攻防はあった(話してくれた人の表現ではcivil warがあった)が,1960年代にメンタルな面で大きく転換し,今に至る.

攻防→メンタルな面で転換,というステージが,ちょうど今の日本が迎えているステージなんではないだろうか.父親の育児参加,とか,ワークライフバランス,とかの様々な活動が高まっている今.最短で2010年代にそのメンタルな転換が起こるとするなら・・・フランスより半世紀遅れ

そりゃあやっぱり随分と・・・ストレンジに見えるでしょうなぁ・・・

この話をすれば当然少子化問題にも話が及ぶわけで,フランスで子供が多く生まれてる理由は,子供を産むと所得税負担が少なくなることと,預けられる施設がある(しかもリーズナブルな費用で)ことの2本柱の効果だ,という話だった.金銭面のメリットと,働き続けられることとの2本柱.仰るとおり,としか言いようがない.

同じEU諸国でもドイツは随分事情が違う,という話も複数の人から出てきた.子育て期にドイツにいた女性研究者によると,ドイツでは未だに女性が仕事か育児かを選ばねばならない(だから出生率が低いでしょ),私も給料全部が子供の預け費用で飛んだわよ,と.

少子化対策といっても,日本がすぐにフランスの真似をすることはできないと思うけどね.まずもって,フランスでは以前書いたような理由でそもそも「ワークライフバランス」なんかを云々する必要性はなかったと思われますからして.それぞれの国で,勝ち取らねばならないものは違うのだろうな.

あーあ,男女雇用機会均等法の恩恵を受けて就職した頃はさ,もうメンタルな転換はすぐそこだと思ってたもんだよ.ていうより,既に転換しつつあるから機会均等法ができたんだと思っていたくらいの青い青い私だった.ま,社会に出てからその青さを思い知らされたわけだが・・・あれから20年・・・先は長かったねぇ・・・

これはcivil warなんだから戦わなきゃ,とも言われた.ほら,フランス人はいつも戦っているぞ,今だって管制官がストライキやってる,と.

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by inui56 | 2010-02-24 08:56 | 暮らし

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