乾睦子の玉虫色日記

「宮澤賢治の地的世界」読了

宮沢賢治の地的世界

加藤 碵一 / 愛智出版


宮沢賢治が鉱物好きで「石っこ賢さん」と呼ばれていた,くらいはもちろん私も知っていた.でもこんなに真剣に同業者だったとは,恥ずかしながら知りませんでした・・・.

賢治が地質・岩石学関連でどんな勉強をしたか,従ってどんな専門知識を持っていたはずか,その語彙が童話や詩にどのように登場するか,作中の人や物の名前が何に由来すると思われるか・・・知らない作品もたくさんあった(というよりかなり知らない作品ばかりだった)けど,おんもしろかったです.

賢治の時代の専門知識や用語と,現在の用語とのずれが順序立てて解説されている点は今更ながら勉強になった.たとえば私にとっては,古い教材に時々出てくるけど習わなかった用語,というのがよくあるのだけど,そういう用語がいつ頃どういう意味で使われてたけど,どういう経緯で今は死語,というあたり.こんなにまとめて知る機会は今までなかった.

同じように,なるほど!と思ったのは,賢治が「十数億年」と書いている場合,それは地球誕生以来の時の長さを意味している可能性が高い,ということ.当時は地球の年齢が今よりも短く推定されていたから.

とにかくなんてったって宮沢賢治は,結晶分化作用を理解していたと思われるんですってよ!しかもボーエンの例の本が発行される1928年より前ですよ!(えーっと・・・このことに関する詳しい説明はまた別の話ってことで)

そしてそれを示唆するのが「楢ノ木大学士の野宿」という作品なのだそうだ.これも知らなかったので,どうしたら読めるのか探してみたら,青空文庫という素晴らしい活動があってweb上で入手することができた(これもまた別の話ってことで).

早速,まだ威力を発揮しきれていない我がKindle3に放りこんだ(これもまた別の話ってことで).

次はこれ読む!火成岩の中の鉱物同士が言い争いを繰り広げてくれるらしい.すごく楽しみ.

そうそう,つくばの地質標本館でちょうどいまこれに関連する展示がされていて,出てくる鉱物の実物をたくさん見ることができる.ご興味おありでしたら是非.

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by inui56 | 2011-01-01 12:29 |

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