乾睦子の玉虫色日記

カテゴリ:大学( 51 )




岡山石紀行(2)北木石

9月に見学させていただいた岡山の採石場シリーズ,第2弾にして完結編は,北木石であります(第1弾の万成石の記事はこちら).

北木石は,西洋風石造建築物が建てられるようになったかなり初期の段階から東京に入ってきていた石材のようで,例えば日本銀行本店本館(1896年竣工)に使われている.
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(2009年3月撮影).1階部分が北木石,2階はまた別の石材だそう.歴史の重みが感じられる風格.

しかし風格ありすぎてどんな石か分からないと思うので,新品の北木石はこれ.
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白系の花崗岩です.白・グレー・黒のゴマ塩模様でかつ黒ゴマが少ない.遠目ではかなり白い.

いま混雑し過ぎでイベント中止になるほどのトレンディスポット(死語)東京駅舎の,周囲の歩道の敷石は北木石だそうだ.ちゃんとした写真撮ってないので載せないけど,改装工事中に覗いたら真っ白な歩道がとてもきれいになりそうだった(新しくなってから行ってない).

北木石は,北木島で採掘されている.北木島へは,岡山は笠岡の港からフェリーで行ける.
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島に近づくと,ご覧のようにこんもりした植生の間からところどころ岩肌が見えている.これが以前はすべて採石場だったらしい.今でも一部の採石場では採掘が続けられているので,覗かせていただいたらこれがびっくり.
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細く深く掘る形の採掘だった.この写真では規模がよく分からないけど,撮影者が立っている場所から水面までは約30m.その水面からピットの底までは深さ約40mも水がたまっているとのこと.70m?!

あとで,別の業界関係者から「あそこは怖くて降りられなかった」というコメントが.いやもちろん降りませんでしたよ,そんな怖い…

このような形になっているのは,花崗岩の分布や特性などの理系の理屈によるのではなくて,土地の所有形態などの社会的な要因が関係しているようで,石材産業とは人の技(というか業?)なのだなぁということを感じたり.

採掘の方だけでなく,石材を加工する工場も見せていただいた.国内の他の産地と同じように,今は外国からの輸入材の加工も行って成立しているとのこと.北木石は目の粗さにバリエーションがあることとか,製品になった後に「錆びる」(表面が褐色を帯びる)傾向があることなどいろいろとお話をうかがうことができた.

この北木島で素晴らしいと思ったのは,石材産業の歴史を記録にとどめようと,地域の有志により地元の学校の一室に資料館が作られていたこと.
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嬉しいです.いや別に私の知りたいことがそこで得られたからではなくて(それはそれでもちろん嬉しい事だけど…),地域で気にも留められてないことがあるから,石材産業って.でも地域の産業は地域社会と密接に関連しているから,どんなことでも忘れ去らない方がいいと思う.地域で資料を積極的に保管することは,その地域にしかできない重要な仕事だと思う.

しかし,そういう私も,子供の頃の社会科や地理で「各地の産業」なんてのは大嫌いだったのを懐かしく思い出す今日この頃….ただの暗記でつまらないと私は思っていたけど,きっと地理が得意な子にとってはただの暗記じゃなく,地域と社会の関係が見えていたんだろうな.

ちなみに上の中学校の門柱ももちろん北木石とのこと.この石が自分達が住む島で採れたものだって,生徒達の全員が知っているんだろうか?当たり前過ぎる?むしろ中学校の門柱ってどこでもそうなんじゃないのって?

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by inui56 | 2012-12-25 15:36 | 大学

岡山石紀行(1)万成石

2泊3日で思い切って岡山へ行ってきました.

訪問したのは,岡山市内にある万成石の産地と,北木島にある北木石の産地.どちらも著名な建築物に使われ,東京で今でも見ることができる銘石.

こういう見学は本当に好意で見せていただくもの.ご案内くださった皆様に感謝です.人とのつながりがひと際ありがたい,そんな夏の終わり.さて,北木島の方はブログ掲載許可をいただくのを忘れたので…

まずは万成石.

万成石が使われた建物は都内でもいくつもあるけど,ふつうの人が挙動不審にならずに間近で見るとしたら…銀座四丁目の交差点が最適ではないだろうか.
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銀座和光ビル.柵も何もなく1階の外壁に近寄れる.近寄るどころかこの外壁にもたれて人を待つ姿も.この外壁が万成石.
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(この写真を撮っていた私はまあ多少は挙動不審だったかもしれない).
カリ長石のピンク色が特徴の花崗岩石材で,「桜みかげ」とも呼ばれる範疇の色の石(以前の卒業生は「しゃけフレーク」と言っていたね).

この万成石,今は主に墓石材として出荷されていて,その山を今回訪問することができた次第.まずはその立地にびっくり.
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住宅地に囲まれてる.ていうか市街地の中だ(そのために音が大きい工具は使えないとのこと).

さて後ろを振り返ってみる.
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左奥の白い塊が今採っている部分.そこに梯子がかかっているのが見えますか?そこから大きさを判断してください.

万成の山は玉石だという話を聞いていたんだけど,下の方は玉と言ってもかーなーり大きく,むしろ大きな塊に風化脈が入っているという感じ.

同じ花崗岩の採石場でも崖の形がいろいろ違うのだよね.その要因は様々で,石の性質に由来するとは限らなくて…(長くなるので割愛),とにかく初めての採石場を見る度に,その風景そのものが興味深いのである.

石そのものの性質から,どういうものが返品になるとか,流行り廃りがどこの産地にどう影響したとか…(長くなるので割愛),いろいろと根掘り葉掘りうかがって,とても濃い調査になった.

地元の花崗岩を調査なさっている先生にも突然いらしていただいて,岡山の丘陵地にはそういう丘がたくさんあってとか…(長くなるので割愛),とにかく地域ならではの情報あれこれを教えていただけてありがたかった.

とにかく良かったのは,若い方が楽しそうに仕事なさってるということだなー.国内の石材産業,応援したいなぁと思いました.利害がまったくないから言えることだけど.

最近は,輸入石材を自然素材だナチュラルだっつってどんどん使い捨てにする傾向だと聞く.一方で,国内では今までに,地元の採石場を「自然破壊」だと言って叩く流れもたまにあったそう(岡山の話ではないけど).

そりゃ必要以上にガンガン採る時代ではないと思うよ.そんな時代は今後も来ないだろう.でも,所謂ナチュラルな石材に囲まれておきながら,それがどっか外国の山をハゲさせてることに気づかない感性を育ててはいけないんじゃないかと思う.

有限会社武田石材の皆様と,突然なのにお付き合いくださった岡山理科大の能美先生に感謝します.(「万成石男の日記」(ブログ)に今回の見学のことを書いてくださってます.)

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by inui56 | 2012-09-06 12:31 | 大学

何の役に立つかなんて分からない

先月のことだけど,中学校の国語の教科書というのを見せていただいた.

すごくきめ細やかでびっくりした!

何がきめ細やかかというと,学ぶ理由・目的のところ.それぞれの項目を,キミ達はこれこれのために学ぶのだよ,というのが,目次に一覧表にされていた.「~詞を学ぶ」,「感情を表現する」とかなんとか(うろ覚え).そのために国語を学ぶ.

とても考えさせられた.いや…今時の教科書が全部コレだとしたら…大学生から「こんなこと勉強して何の役に立つんすか?」ていう質問が頻出するのも無理ないなと…

そのページに載ってるその文章を学ぶ,そのためのモチベーションは上がるかもしれない.その学年の国語教育だけを考えたらそれはとてもよい教科書であるに違いない.

だけど…どうなんだろう,そういう風に意味づけしていこうとしたら,いわゆる「一般教養」なんて,意味づけできないもの多くない?古文漢文やら歴史やらだけでなく,三角関数とか重力と加速度とかベンゼン環とか「モル」とかも一般教養だと思ってるけど,「モルなんて使わねーし」ていう感想はよく聞くのだ.

使わねーかどうかなんて分からんよ.

化学系の会社の営業職につくかもしれないじゃん?

そうじゃなくても,全然違う,たとえばシステム系に就職したとしても,取引先の化学系メーカーの要望を理解する必要が出てくるかもしれないじゃん?

会議で他の人が難なく理解してる様子の製造工程の話を,自分だけ理解できなかったら?

凹むよ.ま,そういう時なわけですよ,大学生の学びが効いてくるのは.その時勉強しようと思ってもヒマがないことが多い.

意味分からなくても与えられたものを学ぶ,という時期も人生の中にはあっていいと思うなあ.私達の頃は詰め込み受験教育がまさにそんな感じだったわけだけど,今時の人が学ぶ意味を懇切丁寧に説明されて大学に入って来ているとしたら…逆に大学生にはまず「意味分からなくても勉強しとけ!」てとこから始めた方がいいのかなあ…

しかし現状のガイダンスでは逆で,「大学というのは,今までと違い,目的を持って自主的に学ぶところだ」ていう風にガイダンスするわけですよ.

それはそれで事実だし…

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by inui56 | 2012-04-11 06:44 | 大学

卒業式だった

昨日が国士舘大学の卒業式でした.

今期は私の所属「基礎理学系」というところができて2期目の卒業生.昨年度は震災の影響ですべてのイベントが中止となったので,卒業式をやるのは今の体制になってから初だった.

どこでどうやって卒業証書を渡すかというところからしていろいろと予想できないことだらけで準備にバタバタした.でもいろいろな方の助力もあり,無事卒業の儀式を終えることができました.

いやー今年の卒研生達は,教育課程がどうだったかはともかく,メンタル的にはもう立派に,言われる「ゆとり」世代そのものであって,要するに今までの日本人のビジネスの場では当たり前だったことがおそらく通じない.納得しないと動かないとか,いつやる気になるかがよく分からないとか.

でもそういう風に育ってきた世代がもう大卒として社会に出ていくんだよねー.

なんとなく外国人に接する時の感じでいいんじゃないかと思いますね.外国育ちの人だと思えば日本の常識が最初から通じないと思って接するでしょ.そうすればいいんじゃないかと思う,ビジネスの現場の先輩達は.

世の中変わるかもしれんね?!変えてほしいね.

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たぶん卒業パーティ会場を飾っていたお花,いただいてきたので沖縄の花瓶にいけてみた

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by inui56 | 2012-03-21 07:13 | 大学

数字を見る会議

毎年この時期に行われる,全教員による会議が済んだ.それはどういう会議かというと,あれこれあれこれあって,要するに来年度の各学年の在籍者数を出す,というものだ.

この会議に出る度に,ああここ理工学部で良かったな…って思うのだ.以下その理由.

この会議,学部全教員40余名でやる会議としては年間でもっとも数字とにらめっこの会議だと思う(もっと少人数の会議ならそういうのざらですがね).数字っつってもお金ではなく人数なので,結構単純な整数だ.

基本はまず資料が配られて,○○学系の現○年生が何名,云々……てひとつずつ全員で確認して,したがって来年度の○年生在籍者数は○名の予定,はい,承認.ということになるわけだけど,だいたい「ここの数字にはこの休学者数を足したら計算が合わないんじゃないですか」とか,とかいうややこしいことになって全員で「え~っと???」てなってる時間があったりする.

何年生が何人,てことはつまり,卒業生や留年者の数を決めることも含むわけで,とても大事なことだからね!疑問があったらそれは解決せねばならない.

この数字だらけの表をにらみながら「え~っと???」てなってる時,理工学部所属で良かったなーと毎年思う.

なぜかというと,この最中に「俺ァ数字はだめなんだよw!」と大声で言い出して周囲のテンション下げたり,果ては「数字ずっと見てると頭痛くなるんだよ.なあwww!!!」と周囲に同意を求めてさらにテンション下げさせるような人が決して出現しないことだ.よくあるタイプだと思うよ,どうですかね???

別に数字ったってせいぜい2~3桁の足し算引き算だから文系も理系もないんだけど,数字がキライ,を自慢するオジサマには会社員時代にお会いした覚えがある…気がする……(その数字に「円」という単位がつくと大丈夫だったりしてさw.記憶によって捻じ曲げられた偏見かもしれないけどそんな印象がある).

別に大して面倒なことでなくても,「面倒だよな???」て大声で同意を求められると面倒になってくるもんじゃないすか?まったく人間って困ったもんで.だからそういう空気にならないことをとてもありがたいと思ってる.

ほんとそういう場面だけは見たことない.みんなで辛抱強く「え~っと???」てなってるから素晴らしいです.いやほんと.

しかし大学のこういうところって意外とまだアナログなのだよね.たぶん,カリキュラムや履修登録の仕方も変わりうるから,あまり完璧にしても変えるのがまた大変だったりするからかな.成績が出てきて則すべての数字が算出されるようなシステムを組んでしまったが最後,間はブラックボックスになってしまって変えるのが大変.アナログの良さは確かにありますですよね.

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by inui56 | 2012-03-08 06:37 | 大学

「自分観点」の記録の価値と,twitter卒研どうだったか

なんと1ヶ月も間が空いてしまった.間が空けば空くほど記事内容を厳選せねばならない気分になり,書くことの敷居が高くなるブログなるもの.(と,いうことをまた既に何度も書いてる気がする).

でもたまに見返すとやっぱり書いといて良かったなと思うことが多い.

とくにフランス滞在時代なんかは,頑張って書いといた甲斐があって今見返すと本当に懐かしい.自分の文章を見返すことには常に一定の恥ずかしさがあるけど,それを上回るくらいの見返したくなる思い出があるよ.もっといろいろ書いとけば良かったと思うくらい.

最近「子供を連れて家族でフランスの大学に中期滞在」という私とよーく似た状況の方の滞在記が本になってたんで読んでみたんだけど,いやー,驚くほど観点違ったからね.ほんとびっくりした.あの国に数ヶ月間いてどこ見てたんですか?!てご本人に会ったら聞いてしまいそうだ.

他人の滞在記ってのは本質的につまらないものなのかもしれない.だから自分の観点から見た滞在記が残っていることに感謝(万人に面白い紀行文を書けるプロってやっぱりすごいってことだね).

あと普段の業務関係の記事なんかでもね,たとえ「去年も同じことしてたんじゃん…orz」というような内容であってもそれはそれでちょっと楽しくなれる.これって年中行事だったんだな,とか,去年よりはマシか,とか思えるし.

うん,やっぱり書いとくか,純粋に自分のために.

というわけで,前置きの方が長いのだが,今年度の卒研を振り返ってみるにですね,今回の大いなる特徴は,学生達の多くとtwitterでつながってしまったということでしたな.全員じゃなかったけど相互フォローしちゃった.

私はtwitterで数百人フォローしてるので,タイムライン上の発言すべてにはとてもじゃないけど目を通せてない.でもたまには彼らの「寝坊した…」みたいな発言が目に入るわけですよ.これはいいのか悪いのか…頭ごなしに説教しなきゃいけないこともあるのに,それが多少やりにくくなった.

また逆に,彼らの方はフォロー数少ない(というかね,ほぼリアル知人どうしだけでつながってるらしく,多くても2桁フォローみたい)ので,私の発言の大半は見ていると思われ,私が「困ったやつだ」的なことをなんとなく書くと,関係ない彼らが「え(怖)」てなこともあったようだ.

twitterのお陰で,言い忘れた説教をすべて聞かせられたという効用はあったかもしれないのだが(笑).でもその説教の意図を後で説明しなおす必要はあったよね.多分.

で結論は,webでバーチャルでつながった結果,リアルでのさらにきめ細やかなフォローが必要になった,て感じかなー.良かったのか悪かったのかはよく分からない.

しかし,良かったも悪かったも考える暇はない.なぜならすでにその下の学年の学生ともつながってしまったから(笑).そのうちこんな感じが標準になっていくのでしょうかなー.

ちなみに私のtwitterは

@mutsukoinui

です.ツイートを見るだけならこのブログの右欄の「私の所属とツイート」の中の「ツイート(twilog)」の方が見やすいかと.

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by inui56 | 2012-02-14 06:47 | 大学

強化ゼミをやった

卒業研究の強化ゼミをした.

どこが強化かというと,専門分野が異なる3つの研究室で合同でやったという点.専門分野っつって,地球科学の中で異なるというレベルでなくて,理学という枠にさえも収まらなくて,工学系のいわゆる建築と土木の分野の研究室2つと合同させていただきました.

普段はまったく交流がない学系どうしなんである.学生達も初対面に近いはず(といっても研究室の位置は隣と向かいなので,顔は見てるだろうけど)だし,授業で習ったこともほとんどない教員が2人いて,それを前に発表するというのだから,結構緊張して臨まねばならなかったはず.

もうそれだけでいい経験したと言える.

いやもちろん,ゼミの内容もとても示唆に富むものだった.初めて聞く人にどう話したら伝わるか.本学では卒研最終発表もやはり分野外の方にプレゼンすることになるのでね(地球科学のゼミが他にないので).

でもやっぱり一番良かったことは,緊張感あるプレゼンをしたこと,そのものであろうね.

なんせこのミニ所帯な理工学部で,院生もめったにいないような環境だと,教員ひとりがあらゆる面で学生の指導をせねばならないわけでさ.

キツイこと言って突き放す役とさ(講座制研究室だと教授の役割?),ちょっと助け船を出す役とさ(昔でいうと助手?),その助け船の意味を具体的に解説する役とさ(年長の院生?),機器の使い方やなんかを教える役とさ(年が近い院生?)・・・それ全部指導教員がやるわけだから.

結果何が起こるかって・・・学生が教員を怖がってくれない・・・.

あの手この手,学生達にピリッとしてもらうための策を弄する昨今であるよ.

写真は,先月23日に行ってきた長瀞の紅葉.
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by inui56 | 2011-12-03 06:37 | 大学

リアル南極なう

今朝twitterに本物の「南極なう」が発信されていたよー!

すごい時代ですねえ.

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by inui56 | 2011-11-22 06:29 | 大学

モノ忘れ防止

子供の習い事中に,お母さん達の間で,最近モノ忘れがひどくてさ~,という話になった.その辺の事は誰にも引けを取らない私でありますんで,もちろん話に加わっていた.

何かする事を思いついても次の瞬間忘れてるよね,いずれ思い出すだろうと思ってても必要な時には絶対に思い出さないんだよね,メモ取らないとダメよね,でもメモ取るの忘れるんだよね,メモ帳を手に取った時にはもう忘れてるよね,そんでそのメモをどっかに忘れるよね・・・.

日本は大丈夫なんでしょうかね,母達がみんなこんなで?(私の周りだけ?)

仕事中の典型的な風景としては,デスクに戻ってPCに向かった時には何しようと思ったか忘れている,ていう意見があって,それ私もほんとよくある.「私何するところだったっけ?」て周りに聞いちゃう(でも誰も知るわけがない),と.

そうなんだよね,だから最近私は,「次何するからね,覚えといて」と周囲に宣言しておくことがある.それが可能な時には.

しかし,それをお母さん達に言ったら「それは,そっちの職場は周りにいる人達がみんな若いからでしょ?」て言われた.「こっちは同年代かそれより上しかいないから,宣言しておいても誰も覚えていてくれないわけよー!」.

これは大きな気付きだったー.うちの学生達の若さは,教員にまともに仕事をさせる役に立ってたのだ.

確かに彼らはだいたい覚えていてくれるよ,宣言したことは(学生に話せない仕事があるのが惜しいことだな).

最近は学生にいろいろ助けてもらってることも多い.「先生,カバン置き忘れてましたよ」と持ってきてくれたり,「先生,ここカギ締めるんじゃなかったんですか?」とカギを私が持ってることに気づかせてくれたり,「先生,教室ここですよ」と後ろから呼び止めてくれたり・・・

・・・なんか,学生の若い記憶力を必要とするほどのことでもないような・・・

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by inui56 | 2011-10-02 10:47 | 大学

室戸と汗見川に行ってきた

今年度のゼミ合宿を終えた・・・いやードキドキしたー.なぜかというと,今年は学生達が行動力を発揮してくれて,今までになく遠距離,日程も長い合宿になったから.三泊四日で高知に行ってきました.

過去の年にも,行き先を決める際に「四国に行ってもいいんだよ」と口出してみたことはあったけど,毎年だいたい冗談だと思われて終わっていた.それが今年は実現した理由は,室戸ジオパークに地質専門員という形で学生達が知る人がいてくれたから.○○先生のところに行こう,ていうんで盛り上がった.

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専門員の方々にご案内いただき室戸岬周辺と,
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汗見川にも足を延ばした.こちらでは高知大の方々とも合流して.

東京から数時間電車に乗れば地質観察できる場所はいくつかあるけど,やはり四国の露頭はスケールが違う.そのスケールの違いは,実際に見てみなければ分からないんだよねえ.一度見たことがあっても,しばらく行かないと思いだせない.立派な露頭を前にして,私はかなり生き返った気が.

(実際には,その露頭の中にすごくちっちゃな結晶を探してうろうろしてたりするわけだけど.)

地球が産んだ,というか地球そのものである岩石の広大な塊に,初めて圧倒的なスケールのそれに触れた学生達が,どう感じたかはまだこれから.

とりあえず彼らは,暑いなか露頭の前で延々しゃべる大人達の議論が早く終わらないかと待ち望んでいた時間が長かったかも(そんな経験も巡検の味なので敢えて放置).しかし後半,叩ける場所に移ったら(国立公園等指定されている場所では,ハンマーで岩石を叩いて採取する行為が禁止されている),徐々に元気になっていた.

今回は台風12号とともに現地入りのタイミングとなってしまい,羽田で9時間待機.室戸の宿では,2晩続けて予定のロッジに泊まれないというハプニングもあり(でも追ってご丁寧なハガキをいただいてしまい,格安で泊まらせていただいたのにむしろ恐縮です).台風翌日の海はまだ多少荒れていたので,近くまで行けない露頭もあった.
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こんな感じで
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ジャバーッと.写真だと全然大したことなく見える.専門員の方がおっしゃってましたが,室戸の自然はどこもそうで,写真におさまりきらないと.
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中岡慎太郎像.土台に地元のハンレイ岩が使われてる.
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明日には天気すっきりするかな?
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台風翌々日の海.濁りが薄れてきれい.しかしそのタイミングで我々は汗見川に移動し,
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こちらはまだ水量がかなりのもんだったし,水がえらい冷たかった.現地の宿の方によると17-8度に下がってるんじゃないかって.汗見川沿いには,廃校をリノベーションした宿泊施設があり,今回の一行の中で最年長だった私は
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なんと校長室に泊まらせていただきました.

楽しい巡検になりました.どうもありがとう!
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by inui56 | 2011-09-10 07:21 | 大学

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