乾睦子の玉虫色日記

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岡山石紀行(1)万成石

2泊3日で思い切って岡山へ行ってきました.

訪問したのは,岡山市内にある万成石の産地と,北木島にある北木石の産地.どちらも著名な建築物に使われ,東京で今でも見ることができる銘石.

こういう見学は本当に好意で見せていただくもの.ご案内くださった皆様に感謝です.人とのつながりがひと際ありがたい,そんな夏の終わり.さて,北木島の方はブログ掲載許可をいただくのを忘れたので…

まずは万成石.

万成石が使われた建物は都内でもいくつもあるけど,ふつうの人が挙動不審にならずに間近で見るとしたら…銀座四丁目の交差点が最適ではないだろうか.
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銀座和光ビル.柵も何もなく1階の外壁に近寄れる.近寄るどころかこの外壁にもたれて人を待つ姿も.この外壁が万成石.
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(この写真を撮っていた私はまあ多少は挙動不審だったかもしれない).
カリ長石のピンク色が特徴の花崗岩石材で,「桜みかげ」とも呼ばれる範疇の色の石(以前の卒業生は「しゃけフレーク」と言っていたね).

この万成石,今は主に墓石材として出荷されていて,その山を今回訪問することができた次第.まずはその立地にびっくり.
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住宅地に囲まれてる.ていうか市街地の中だ(そのために音が大きい工具は使えないとのこと).

さて後ろを振り返ってみる.
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左奥の白い塊が今採っている部分.そこに梯子がかかっているのが見えますか?そこから大きさを判断してください.

万成の山は玉石だという話を聞いていたんだけど,下の方は玉と言ってもかーなーり大きく,むしろ大きな塊に風化脈が入っているという感じ.

同じ花崗岩の採石場でも崖の形がいろいろ違うのだよね.その要因は様々で,石の性質に由来するとは限らなくて…(長くなるので割愛),とにかく初めての採石場を見る度に,その風景そのものが興味深いのである.

石そのものの性質から,どういうものが返品になるとか,流行り廃りがどこの産地にどう影響したとか…(長くなるので割愛),いろいろと根掘り葉掘りうかがって,とても濃い調査になった.

地元の花崗岩を調査なさっている先生にも突然いらしていただいて,岡山の丘陵地にはそういう丘がたくさんあってとか…(長くなるので割愛),とにかく地域ならではの情報あれこれを教えていただけてありがたかった.

とにかく良かったのは,若い方が楽しそうに仕事なさってるということだなー.国内の石材産業,応援したいなぁと思いました.利害がまったくないから言えることだけど.

最近は,輸入石材を自然素材だナチュラルだっつってどんどん使い捨てにする傾向だと聞く.一方で,国内では今までに,地元の採石場を「自然破壊」だと言って叩く流れもたまにあったそう(岡山の話ではないけど).

そりゃ必要以上にガンガン採る時代ではないと思うよ.そんな時代は今後も来ないだろう.でも,所謂ナチュラルな石材に囲まれておきながら,それがどっか外国の山をハゲさせてることに気づかない感性を育ててはいけないんじゃないかと思う.

有限会社武田石材の皆様と,突然なのにお付き合いくださった岡山理科大の能美先生に感謝します.(「万成石男の日記」(ブログ)に今回の見学のことを書いてくださってます.)

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by inui56 | 2012-09-06 12:31 | 大学

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