とうとう見てきた,ポン・デュ・ガール
年末旅行記の第一弾.土木出身夫および都市計画出身(かつて)妻が南フランスを目指したっつったら,もうコレに決まっている.Pont du Gard(ポン・デュ・ガール).ガルドン川にかかるローマ時代の水道橋.説明はWikipediaに譲る(でも数字が他のサイトと違っていたり記述が?な部分もある.あくまでもWikipedia).
到着時,実は雨が降ってた.一生に一度かもしれないのに残念だねー,と言ってても仕方ないので,まずは橋のたもとまで行ってみる.2000年前の人が作った橋なんだよーと子供達に説明(そのころ恐竜はもういなかったよ,と坊には補足)しながら,河岸の崖を登って振り返るとこんな.
見えているアーチは全3段のうちの上段と中段.下段のアーチに隣接して18世紀頃にほぼ同じようなアーチ橋がかけられたそうで,人が歩いているのはそっちの新しい方の橋.
中段アーチの橋脚に時折大きな石材が使われていて,それが飛び出してるのが見えるでしょうか.夫は足場じゃないかという見方.これのせいで優美というよりはごつごつした印象なんだけど,古代ローマの遺跡ならごつごつな方が「らしくて」良い.
もっと登ると,水道橋たる所以のかつての水道管の高さまで行ける.
写真中央に見える構造物が,橋の断面.その向こうがガルドン川を渡っている.川にかかってる部分だけが現代まで残ってるんだということがよく分かる(陸上の部分は,よくあるように,後の時代に建材として使われてしまった模様).前後の陸地には笑えるほど何も残ってない.森.
起伏のあるその森?の眺めもまた,ローマ時代からずっとこうだったんだろうなぁと思わせてなかなか良かった.おそらく本当は「ずっとこうだった」のではなく,植生にも気を使ってる or むしろ復元してあるのではないかと推測される.
そうこうしているうちに,突然空が晴れ渡り,最終的にはこんな風景になりました.
どこぞの合成写真かっていう青空.びっくり.
上に行くほどアーチが小さくなってるのかと思ったら,最下段と中段のアーチは径間が同じだった.もうちょっと背伸びすれば2段でイケそうに見えるのに,最上段がわざわざ極小アーチの連なりになっているのは,精密な角度を維持しながら施工するために必要だったのかなぁ?(大変小さな高低差を利用して水を流してたから).
ここは世界遺産にもなっている観光名所だけに,到着してものの5分ほどの間に(ていうか併設施設のカフェコーナーに雨宿りのため足を踏み入れた瞬間に),昨夏にグルノーブルに来て以来見かけた総数よりも多い数の日本人観光客を見かけた.
それなのに,午後遅く晴れ渡った時点では,我々家族以外の日本人は一組も残ってなかった(と思う)のがまたすごかった.きっとみんな考えることが同じなんだろう.この橋は,ニームからにしろアヴィニヨンからにしろ,バス1時間弱という遠出だから,午前中に見に行って午後早い便で帰り,市内を観光,あるいは次の宿泊先に向かう,と.我々だって,もし子供がいなかったら,最初から丸一日かける気で来るようなことはしなかったかもしれない.
幸運に感謝しつつ,岸辺におりて魚を見たり水に触ったりしながらのんびり過ごしてきた.
←帰りのバス停を誤解してて,危うく逃すとこだった
到着時,実は雨が降ってた.一生に一度かもしれないのに残念だねー,と言ってても仕方ないので,まずは橋のたもとまで行ってみる.2000年前の人が作った橋なんだよーと子供達に説明(そのころ恐竜はもういなかったよ,と坊には補足)しながら,河岸の崖を登って振り返るとこんな.
見えているアーチは全3段のうちの上段と中段.下段のアーチに隣接して18世紀頃にほぼ同じようなアーチ橋がかけられたそうで,人が歩いているのはそっちの新しい方の橋.
中段アーチの橋脚に時折大きな石材が使われていて,それが飛び出してるのが見えるでしょうか.夫は足場じゃないかという見方.これのせいで優美というよりはごつごつした印象なんだけど,古代ローマの遺跡ならごつごつな方が「らしくて」良い.
もっと登ると,水道橋たる所以のかつての水道管の高さまで行ける.
写真中央に見える構造物が,橋の断面.その向こうがガルドン川を渡っている.川にかかってる部分だけが現代まで残ってるんだということがよく分かる(陸上の部分は,よくあるように,後の時代に建材として使われてしまった模様).前後の陸地には笑えるほど何も残ってない.森.
起伏のあるその森?の眺めもまた,ローマ時代からずっとこうだったんだろうなぁと思わせてなかなか良かった.おそらく本当は「ずっとこうだった」のではなく,植生にも気を使ってる or むしろ復元してあるのではないかと推測される.
そうこうしているうちに,突然空が晴れ渡り,最終的にはこんな風景になりました.
どこぞの合成写真かっていう青空.びっくり.
上に行くほどアーチが小さくなってるのかと思ったら,最下段と中段のアーチは径間が同じだった.もうちょっと背伸びすれば2段でイケそうに見えるのに,最上段がわざわざ極小アーチの連なりになっているのは,精密な角度を維持しながら施工するために必要だったのかなぁ?(大変小さな高低差を利用して水を流してたから).
ここは世界遺産にもなっている観光名所だけに,到着してものの5分ほどの間に(ていうか併設施設のカフェコーナーに雨宿りのため足を踏み入れた瞬間に),昨夏にグルノーブルに来て以来見かけた総数よりも多い数の日本人観光客を見かけた.
それなのに,午後遅く晴れ渡った時点では,我々家族以外の日本人は一組も残ってなかった(と思う)のがまたすごかった.きっとみんな考えることが同じなんだろう.この橋は,ニームからにしろアヴィニヨンからにしろ,バス1時間弱という遠出だから,午前中に見に行って午後早い便で帰り,市内を観光,あるいは次の宿泊先に向かう,と.我々だって,もし子供がいなかったら,最初から丸一日かける気で来るようなことはしなかったかもしれない.
幸運に感謝しつつ,岸辺におりて魚を見たり水に触ったりしながらのんびり過ごしてきた.
←帰りのバス停を誤解してて,危うく逃すとこだった
by inui56
| 2010-01-03 23:52
| 暮らし
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