乾睦子の玉虫色日記
2012-12-25T15:35:33+09:00
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↑ 携帯の方はこちらから.乾睦子のマルチタスクな日常.坊9才,嬢6歳.
Excite Blog
岡山石紀行(2)北木石
http://multicolor.exblog.jp/19724468/
2012-12-25T15:36:17+09:00
2012-12-25T15:35:33+09:00
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大学
北木石は,西洋風石造建築物が建てられるようになったかなり初期の段階から東京に入ってきていた石材のようで,例えば日本銀行本店本館(1896年竣工)に使われている.(2009年3月撮影).1階部分が北木石,2階はまた別の石材だそう.歴史の重みが感じられる風格.
しかし風格ありすぎてどんな石か分からないと思うので,新品の北木石はこれ.白系の花崗岩です.白・グレー・黒のゴマ塩模様でかつ黒ゴマが少ない.遠目ではかなり白い.
いま混雑し過ぎでイベント中止になるほどのトレンディスポット(死語)東京駅舎の,周囲の歩道の敷石は北木石だそうだ.ちゃんとした写真撮ってないので載せないけど,改装工事中に覗いたら真っ白な歩道がとてもきれいになりそうだった(新しくなってから行ってない).
北木石は,北木島で採掘されている.北木島へは,岡山は笠岡の港からフェリーで行ける.島に近づくと,ご覧のようにこんもりした植生の間からところどころ岩肌が見えている.これが以前はすべて採石場だったらしい.今でも一部の採石場では採掘が続けられているので,覗かせていただいたらこれがびっくり.細く深く掘る形の採掘だった.この写真では規模がよく分からないけど,撮影者が立っている場所から水面までは約30m.その水面からピットの底までは深さ約40mも水がたまっているとのこと.70m?!
あとで,別の業界関係者から「あそこは怖くて降りられなかった」というコメントが.いやもちろん降りませんでしたよ,そんな怖い…
このような形になっているのは,花崗岩の分布や特性などの理系の理屈によるのではなくて,土地の所有形態などの社会的な要因が関係しているようで,石材産業とは人の技(というか業?)なのだなぁということを感じたり.
採掘の方だけでなく,石材を加工する工場も見せていただいた.国内の他の産地と同じように,今は外国からの輸入材の加工も行って成立しているとのこと.北木石は目の粗さにバリエーションがあることとか,製品になった後に「錆びる」(表面が褐色を帯びる)傾向があることなどいろいろとお話をうかがうことができた.
この北木島で素晴らしいと思ったのは,石材産業の歴史を記録にとどめようと,地域の有志により地元の学校の一室に資料館が作られていたこと.嬉しいです.いや別に私の知りたいことがそこで得られたからではなくて(それはそれでもちろん嬉しい事だけど…),地域で気にも留められてないことがあるから,石材産業って.でも地域の産業は地域社会と密接に関連しているから,どんなことでも忘れ去らない方がいいと思う.地域で資料を積極的に保管することは,その地域にしかできない重要な仕事だと思う.
しかし,そういう私も,子供の頃の社会科や地理で「各地の産業」なんてのは大嫌いだったのを懐かしく思い出す今日この頃….ただの暗記でつまらないと私は思っていたけど,きっと地理が得意な子にとってはただの暗記じゃなく,地域と社会の関係が見えていたんだろうな.
ちなみに上の中学校の門柱ももちろん北木石とのこと.この石が自分達が住む島で採れたものだって,生徒達の全員が知っているんだろうか?当たり前過ぎる?むしろ中学校の門柱ってどこでもそうなんじゃないのって?
←機会があったらそんな調査もしてみたいねー]]>
厚手をゆるく着るか,薄手をしっかり着るか -防寒着の着方-
http://multicolor.exblog.jp/19574832/
2012-11-28T06:02:19+09:00
2012-11-28T06:02:17+09:00
2012-11-28T06:02:17+09:00
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暮らし
それで当時もこんな記事(しっかり薄着する)を書いてたんだけど.要約すると,グルノーブルでは薄手の上着に帽子・マフラー・手袋・ブーツしっかりで寒さに対応するようだ,と.東京では大して寒くなくても厚いダウン,しかしそういえばしょっちゅう前をあけてるなぁと.
で,それ以来,「断熱性は弱いけど隙間風を断つ」グルノーブル式と,「高断熱素材を多用する」東京式とは,それぞれの土地に合った方法なのかと時たま考えるのだけども.
2年たった今でも,これ,逆なんじゃないか?と思っちゃうんだな.
だってね,グルノーブルはびっくりするほど風がない土地だった.気温が低いだけなんだよ(一日中氷点下な日がしばらく続いた,くらい).だからそれこそ高断熱素材で保温して耐えるのが向いてる気が……しない?
一方の東京はと言えば,気温は大して低くない.めったに氷点下にならないし.ただ風がピューピューで,ただただ風があるから寒いのだよ.高断熱素材は本来必要なくて,薄い素材で風を防ぐ方式の方が……よくない?
とかなんとか考察しても実際には反対なんである.
結局,そういうことじゃなくて,あっちが車社会だから,ていうことで決まってるのだろうなぁ.あとはあっちの人はそもそもそんなにファッションに凝らないからとか.
東京のファッションは素材だけじゃなくあらゆる点でやたらバリエーション豊富.店でカラフルなダウンあれだけ売ってれば買われて着られるよね,ていうことか.寒くないわけじゃないんだし.
←というわけで今冬は帽子による防寒に挑戦.]]>
岡山石紀行(1)万成石
http://multicolor.exblog.jp/18943039/
2012-09-06T12:31:21+09:00
2012-09-06T12:31:02+09:00
2012-09-06T12:31:02+09:00
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大学
訪問したのは,岡山市内にある万成石の産地と,北木島にある北木石の産地.どちらも著名な建築物に使われ,東京で今でも見ることができる銘石.
こういう見学は本当に好意で見せていただくもの.ご案内くださった皆様に感謝です.人とのつながりがひと際ありがたい,そんな夏の終わり.さて,北木島の方はブログ掲載許可をいただくのを忘れたので…
まずは万成石.
万成石が使われた建物は都内でもいくつもあるけど,ふつうの人が挙動不審にならずに間近で見るとしたら…銀座四丁目の交差点が最適ではないだろうか.
銀座和光ビル.柵も何もなく1階の外壁に近寄れる.近寄るどころかこの外壁にもたれて人を待つ姿も.この外壁が万成石.
(この写真を撮っていた私はまあ多少は挙動不審だったかもしれない).
カリ長石のピンク色が特徴の花崗岩石材で,「桜みかげ」とも呼ばれる範疇の色の石(以前の卒業生は「しゃけフレーク」と言っていたね).
この万成石,今は主に墓石材として出荷されていて,その山を今回訪問することができた次第.まずはその立地にびっくり.住宅地に囲まれてる.ていうか市街地の中だ(そのために音が大きい工具は使えないとのこと).
さて後ろを振り返ってみる.
左奥の白い塊が今採っている部分.そこに梯子がかかっているのが見えますか?そこから大きさを判断してください.
万成の山は玉石だという話を聞いていたんだけど,下の方は玉と言ってもかーなーり大きく,むしろ大きな塊に風化脈が入っているという感じ.
同じ花崗岩の採石場でも崖の形がいろいろ違うのだよね.その要因は様々で,石の性質に由来するとは限らなくて…(長くなるので割愛),とにかく初めての採石場を見る度に,その風景そのものが興味深いのである.
石そのものの性質から,どういうものが返品になるとか,流行り廃りがどこの産地にどう影響したとか…(長くなるので割愛),いろいろと根掘り葉掘りうかがって,とても濃い調査になった.
地元の花崗岩を調査なさっている先生にも突然いらしていただいて,岡山の丘陵地にはそういう丘がたくさんあってとか…(長くなるので割愛),とにかく地域ならではの情報あれこれを教えていただけてありがたかった.
とにかく良かったのは,若い方が楽しそうに仕事なさってるということだなー.国内の石材産業,応援したいなぁと思いました.利害がまったくないから言えることだけど.
最近は,輸入石材を自然素材だナチュラルだっつってどんどん使い捨てにする傾向だと聞く.一方で,国内では今までに,地元の採石場を「自然破壊」だと言って叩く流れもたまにあったそう(岡山の話ではないけど).
そりゃ必要以上にガンガン採る時代ではないと思うよ.そんな時代は今後も来ないだろう.でも,所謂ナチュラルな石材に囲まれておきながら,それがどっか外国の山をハゲさせてることに気づかない感性を育ててはいけないんじゃないかと思う.
有限会社武田石材の皆様と,突然なのにお付き合いくださった岡山理科大の能美先生に感謝します.(「万成石男の日記」(ブログ)に今回の見学のことを書いてくださってます.)
←岡山は風がなかった(暑)…]]>
東京の地理認識の基本は山手線か?
http://multicolor.exblog.jp/18872232/
2012-08-23T16:35:58+09:00
2012-08-23T16:35:49+09:00
2012-08-23T16:35:49+09:00
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暮らし
いつも心に101 - 絶対的地理把握と相対的地理把握
この件に関する考察エントリもその後続いているのだけど,とりあえず最初のにトラックバック(できるのかな?よく分からない.少なくともリンクしときます)
私は東京在住で,心の拠り所は山手線ですな.山手線の外側か内側か.そして山手線の駅で降りて山手線の外側に出るか内側に出るか.というあたりを,新しい場所に行くときは基本押さえていると思う.
そしてこれが通じない人がいる!どうやって都内移動するの?!とある時びっくりしたことがあるのであるよ.今回のエントリの内容とよく似ている.
これだけ書くと,私は一見地図が読める女のような具合なのでありますが.
ただし私の脳内ナビは大変頻繁にスイッチオフする.スイッチオフしている間は何も考えずに歩いているのでさっぱり方向分かってない.従って上のブログ主の千賀さんほどは無意識の方向把握はしていないようだ.
自分が責任者であったり,あるいは逆に一番下っ端で分かってなきゃいけない立場だったりすると,ナビを切らずにずっといられる.そうすると,例えば,今来た道とは違うけどこの方向に行けば戻れるはず,というような絶対方向ナビができる.これで結構同行者に感心してもらえたりする.
とくに旅行先にいる場合はね.外国にいる時なんかはやはり緊張度高いのか,ほぼ無意識にかなり把握している.
しかし気を抜いてるとスイッチオフに…
スイッチオフになりやすいきっかけがあって,それは屋内に入ること,じゃないかと思う.
なんか建物の中に入ると,それっきり方向把握しないことが多い.だから,部屋の中で打ち合わせしてて,「あっちの駅の…」とか言うジェスチャーするとアサッテの方向を指さしてることが意外とある.窓から外を見ると分かるんだけども.
それから,建物内を歩いていて,廊下から部屋の中に入る時も完全にスイッチ切ってますな.一度入った部屋から外に出て,廊下を反対方向に歩き出してしまうこともよくある.
というような自己観察があらためてできます.上記のエントリは,続編,続々編も含めてお勧め.
←私はパートタイムマップビュー,大雑把派.
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ルパンは犯行予告をしない 「怪盗紳士ルパン」読了
http://multicolor.exblog.jp/18332685/
2012-05-23T05:49:39+09:00
2012-05-23T05:49:33+09:00
2012-05-23T05:49:33+09:00
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本
ルパンIII世のおじいちゃんの方です.実は初めて読んだ.
長編かと思いきやこれは短篇集で,生い立ちに触れる物語もあれば,逮捕されることもあり,その後脱獄してみたり,とバラエティ豊か.大ヒット連作モノの最初はこういう風に人々の心を掴んだのかー,という具合にも読める.
キザで,結構女性にモテて,ポリシーのある盗みをする,というあたりは読まなくてもあれこれ聞いている通り(III世もTV長編や映画ではいつも女性にモテるから,あれがおじいちゃんゆずり).
あと,顔をかなり変える,という変装の技もいろいろ持っている(アニメみたいにビリっと脱げるようなものではなさそうだけど).私はルパンIII世大好きだけど,顔を完全に変えられちゃうのはちょっとだけストーリーをつまらなくすると思っていて,だけどあれはおじいちゃんゆずりの技だったのであった.
意外だったのは,ルパンは原則として犯行予告をしない,ということ.
中には犯行予告をする短編もあるんだけど,「あのルパンが犯行を予告なんてするはずがないじゃないか」というようなことを登場人物が言っていた.元祖ルパンが予告するのは,予告した相手のリアクションを利用したい場合に限るらしい.なーるほどー,もちろん論理的ではある.
キザな盗人がたいてい犯行予告をするようなイメージがあるのは,この元祖ルパンのストーリーのひとつが伝わったせいなのだろうか.他に源があるのかな?
III世の名作「カリオストロの城」のストーリーでは犯行予告を利用してるよね.あれは正当派なわけです.
あと,ルパンには結構仲間がいる.
別行動である程度重要な働きをしてくれる次元・五右衛門クラスの共犯者が登場する話もあるし,力仕事してくれる若い衆を大勢連れてきてわーっと一気呵成に全部運び出す,とかいうのもあるのね.後者はかなり大組織なイメージだったなー,読んでる限り.
若い衆いっぱい食わせていくためには,かなり頻繁に盗む必要があるだろうなあ…必要な時だけリクルートするのかなあ…
←続きを読めば分かる?]]>
フランス人ぽいところ探し(メグレ警視シリーズ)
http://multicolor.exblog.jp/18216737/
2012-04-30T08:48:48+09:00
2012-04-30T08:34:01+09:00
2012-04-30T08:34:01+09:00
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本
子供達について図書館に行き,たまたまフランス文学の棚の前を通ったら,有名なフランス発のシリーズで,一冊も読んだことないものがいくつかあることを思い出してしまった.今後の人生をフランスへの郷愁を心の糧に生きていきそうな私ですから,これは手に取らないわけにもいかない.
そのひとつがこれ,メグレ警視シリーズ(1巻目が棚になかったので2巻目で).イギリスものの推理小説は結構読むけど,これは一度も手にとる機会なかったのだ.
というわけで,とりわけフランス人ぽい部分を探そうという目で読んだことは言うまでもなく……そして実際たくさんあって個人的に楽しかった(本はもう返しちゃったので,以下「」で囲んであっても正確な引用ではありません.雰囲気だけ).
なにしろ,殺人があった部屋の留守番をしろと部下を残してって,しばらく後にその建物に戻ってみたら,
「生真面目な○○はちゃんと部屋にいた」
て……日本の小説だったら,留守番をするよう残してった部下がその部屋に留まってなかったらひと騒ぎだよね?あいつ自由過ぎるってことになるよね?
さらに,その次の留守番に送り込まれる部下は「居眠りしててもいいんでしょう?」と上司に聞くし,上司も「問題ない」て……実際居眠りしててもいいような留守番てのはあるけど,そうあけすけには言わないよね普通.
しかしまあ一番数多く散りばめられていたフランス人ぽい箇所は,やはり食事に関するところでしたな.食事の位置づけがかなり格上な感じ.12時から2時までは建物内はいつも閑散としている,という記述があったり,刑事達が互いの食事時間に気を使う会話があったり.
特別おいしそうな料理の描写があるというわけでもなかった(この巻は)から「フランス料理♥(はぁと)」ていうのとは違うけど.
あと昼間っからアルコールは当然.証人に事情聴取する場にもビールを,しかも2人なのに最初から4杯注文.たとえ夕食の後に捜査の続きで出ていく予定があっても,平気で強そうな酒を飲む.それらについて「なぜその種類の酒を飲むのか」という説明の記述はたまにあるけど,「なぜ今飲むのか」についての言い訳めいた記述は一切ない.……当然だからだろうね?
最後にキーとなる人物と対面することになる時は,今から1時間半後くらいに行く,と余裕を持って時間設定するのはいいけど,その理由に「食事がまだなので」とふつうに告げてしまう.日本だったら「捜査の途中でのん気に食事かよ?」と根性論が出てきそうだ.実際には日本でも捜査中の刑事だって食事は当然取るだろうけど,時間が遅くなる理由として食事を挙げることはないのではないだろうか?想像だけど.
日本のビジネス界で,食事時間を理由に時間をずらしたい,と言いたい時は,相手の食事時間に気を遣う風な言い方をするのではないかねえ?
ヒトの根源的な欲求の部分に忠実な社会は,人に寛容かもね,って思った.あとあれこれ不測の事態にも寛容になれるかも.
←次はアルセーヌ・ルパン]]>
何の役に立つかなんて分からない
http://multicolor.exblog.jp/18115997/
2012-04-11T06:44:25+09:00
2012-04-11T06:29:56+09:00
2012-04-11T06:29:56+09:00
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大学
すごくきめ細やかでびっくりした!
何がきめ細やかかというと,学ぶ理由・目的のところ.それぞれの項目を,キミ達はこれこれのために学ぶのだよ,というのが,目次に一覧表にされていた.「~詞を学ぶ」,「感情を表現する」とかなんとか(うろ覚え).そのために国語を学ぶ.
とても考えさせられた.いや…今時の教科書が全部コレだとしたら…大学生から「こんなこと勉強して何の役に立つんすか?」ていう質問が頻出するのも無理ないなと…
そのページに載ってるその文章を学ぶ,そのためのモチベーションは上がるかもしれない.その学年の国語教育だけを考えたらそれはとてもよい教科書であるに違いない.
だけど…どうなんだろう,そういう風に意味づけしていこうとしたら,いわゆる「一般教養」なんて,意味づけできないもの多くない?古文漢文やら歴史やらだけでなく,三角関数とか重力と加速度とかベンゼン環とか「モル」とかも一般教養だと思ってるけど,「モルなんて使わねーし」ていう感想はよく聞くのだ.
使わねーかどうかなんて分からんよ.
化学系の会社の営業職につくかもしれないじゃん?
そうじゃなくても,全然違う,たとえばシステム系に就職したとしても,取引先の化学系メーカーの要望を理解する必要が出てくるかもしれないじゃん?
会議で他の人が難なく理解してる様子の製造工程の話を,自分だけ理解できなかったら?
凹むよ.ま,そういう時なわけですよ,大学生の学びが効いてくるのは.その時勉強しようと思ってもヒマがないことが多い.
意味分からなくても与えられたものを学ぶ,という時期も人生の中にはあっていいと思うなあ.私達の頃は詰め込み受験教育がまさにそんな感じだったわけだけど,今時の人が学ぶ意味を懇切丁寧に説明されて大学に入って来ているとしたら…逆に大学生にはまず「意味分からなくても勉強しとけ!」てとこから始めた方がいいのかなあ…
しかし現状のガイダンスでは逆で,「大学というのは,今までと違い,目的を持って自主的に学ぶところだ」ていう風にガイダンスするわけですよ.
それはそれで事実だし…
←要は両方なんですかなー]]>
卒業式だった
http://multicolor.exblog.jp/18002664/
2012-03-21T07:13:23+09:00
2012-03-21T06:59:37+09:00
2012-03-21T06:59:37+09:00
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大学
今期は私の所属「基礎理学系」というところができて2期目の卒業生.昨年度は震災の影響ですべてのイベントが中止となったので,卒業式をやるのは今の体制になってから初だった.
どこでどうやって卒業証書を渡すかというところからしていろいろと予想できないことだらけで準備にバタバタした.でもいろいろな方の助力もあり,無事卒業の儀式を終えることができました.
いやー今年の卒研生達は,教育課程がどうだったかはともかく,メンタル的にはもう立派に,言われる「ゆとり」世代そのものであって,要するに今までの日本人のビジネスの場では当たり前だったことがおそらく通じない.納得しないと動かないとか,いつやる気になるかがよく分からないとか.
でもそういう風に育ってきた世代がもう大卒として社会に出ていくんだよねー.
なんとなく外国人に接する時の感じでいいんじゃないかと思いますね.外国育ちの人だと思えば日本の常識が最初から通じないと思って接するでしょ.そうすればいいんじゃないかと思う,ビジネスの現場の先輩達は.
世の中変わるかもしれんね?!変えてほしいね.
たぶん卒業パーティ会場を飾っていたお花,いただいてきたので沖縄の花瓶にいけてみた
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数字を見る会議
http://multicolor.exblog.jp/17930952/
2012-03-08T06:37:53+09:00
2012-03-08T06:24:21+09:00
2012-03-08T06:24:21+09:00
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大学
この会議に出る度に,ああここ理工学部で良かったな…って思うのだ.以下その理由.
この会議,学部全教員40余名でやる会議としては年間でもっとも数字とにらめっこの会議だと思う(もっと少人数の会議ならそういうのざらですがね).数字っつってもお金ではなく人数なので,結構単純な整数だ.
基本はまず資料が配られて,○○学系の現○年生が何名,云々……てひとつずつ全員で確認して,したがって来年度の○年生在籍者数は○名の予定,はい,承認.ということになるわけだけど,だいたい「ここの数字にはこの休学者数を足したら計算が合わないんじゃないですか」とか,とかいうややこしいことになって全員で「え~っと???」てなってる時間があったりする.
何年生が何人,てことはつまり,卒業生や留年者の数を決めることも含むわけで,とても大事なことだからね!疑問があったらそれは解決せねばならない.
この数字だらけの表をにらみながら「え~っと???」てなってる時,理工学部所属で良かったなーと毎年思う.
なぜかというと,この最中に「俺ァ数字はだめなんだよw!」と大声で言い出して周囲のテンション下げたり,果ては「数字ずっと見てると頭痛くなるんだよ.なあwww!!!」と周囲に同意を求めてさらにテンション下げさせるような人が決して出現しないことだ.よくあるタイプだと思うよ,どうですかね???
別に数字ったってせいぜい2~3桁の足し算引き算だから文系も理系もないんだけど,数字がキライ,を自慢するオジサマには会社員時代にお会いした覚えがある…気がする……(その数字に「円」という単位がつくと大丈夫だったりしてさw.記憶によって捻じ曲げられた偏見かもしれないけどそんな印象がある).
別に大して面倒なことでなくても,「面倒だよな???」て大声で同意を求められると面倒になってくるもんじゃないすか?まったく人間って困ったもんで.だからそういう空気にならないことをとてもありがたいと思ってる.
ほんとそういう場面だけは見たことない.みんなで辛抱強く「え~っと???」てなってるから素晴らしいです.いやほんと.
しかし大学のこういうところって意外とまだアナログなのだよね.たぶん,カリキュラムや履修登録の仕方も変わりうるから,あまり完璧にしても変えるのがまた大変だったりするからかな.成績が出てきて則すべての数字が算出されるようなシステムを組んでしまったが最後,間はブラックボックスになってしまって変えるのが大変.アナログの良さは確かにありますですよね.
←年度末の一連の会議もそろそろ山越えつつある]]>
「自分観点」の記録の価値と,twitter卒研どうだったか
http://multicolor.exblog.jp/17798818/
2012-02-14T06:47:00+09:00
2012-02-14T10:17:41+09:00
2012-02-14T06:34:27+09:00
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大学
でもたまに見返すとやっぱり書いといて良かったなと思うことが多い.
とくにフランス滞在時代なんかは,頑張って書いといた甲斐があって今見返すと本当に懐かしい.自分の文章を見返すことには常に一定の恥ずかしさがあるけど,それを上回るくらいの見返したくなる思い出があるよ.もっといろいろ書いとけば良かったと思うくらい.
最近「子供を連れて家族でフランスの大学に中期滞在」という私とよーく似た状況の方の滞在記が本になってたんで読んでみたんだけど,いやー,驚くほど観点違ったからね.ほんとびっくりした.あの国に数ヶ月間いてどこ見てたんですか?!てご本人に会ったら聞いてしまいそうだ.
他人の滞在記ってのは本質的につまらないものなのかもしれない.だから自分の観点から見た滞在記が残っていることに感謝(万人に面白い紀行文を書けるプロってやっぱりすごいってことだね).
あと普段の業務関係の記事なんかでもね,たとえ「去年も同じことしてたんじゃん…orz」というような内容であってもそれはそれでちょっと楽しくなれる.これって年中行事だったんだな,とか,去年よりはマシか,とか思えるし.
うん,やっぱり書いとくか,純粋に自分のために.
というわけで,前置きの方が長いのだが,今年度の卒研を振り返ってみるにですね,今回の大いなる特徴は,学生達の多くとtwitterでつながってしまったということでしたな.全員じゃなかったけど相互フォローしちゃった.
私はtwitterで数百人フォローしてるので,タイムライン上の発言すべてにはとてもじゃないけど目を通せてない.でもたまには彼らの「寝坊した…」みたいな発言が目に入るわけですよ.これはいいのか悪いのか…頭ごなしに説教しなきゃいけないこともあるのに,それが多少やりにくくなった.
また逆に,彼らの方はフォロー数少ない(というかね,ほぼリアル知人どうしだけでつながってるらしく,多くても2桁フォローみたい)ので,私の発言の大半は見ていると思われ,私が「困ったやつだ」的なことをなんとなく書くと,関係ない彼らが「え(怖)」てなこともあったようだ.
twitterのお陰で,言い忘れた説教をすべて聞かせられたという効用はあったかもしれないのだが(笑).でもその説教の意図を後で説明しなおす必要はあったよね.多分.
で結論は,webでバーチャルでつながった結果,リアルでのさらにきめ細やかなフォローが必要になった,て感じかなー.良かったのか悪かったのかはよく分からない.
しかし,良かったも悪かったも考える暇はない.なぜならすでにその下の学年の学生ともつながってしまったから(笑).そのうちこんな感じが標準になっていくのでしょうかなー.
ちなみに私のtwitterは
@mutsukoinui
です.ツイートを見るだけならこのブログの右欄の「私の所属とツイート」の中の「ツイート(twilog)」の方が見やすいかと.
←学生に強制するつもりは全くありません]]>
「借りぐらしのアリエッティ」を見た
http://multicolor.exblog.jp/17579878/
2012-01-10T06:40:59+09:00
2012-01-10T06:28:47+09:00
2012-01-10T06:28:47+09:00
inui56
本
昨年の暮れに,この映画をTVでやっていた(のを録画した)のを見た.
事前の学生情報では…「小人の話っす.それだけっす!」てことだった.で,見てみてどうだったかと言えばまあ…そんな感じでしたかかしらねえ…好意的な評価でも「小人から見た世界が美しい」としか聞かなかったからねえ…まあそれを見る映画なんだろう.と思いました.
小人から見た世界っていう意味では,水の表面張力の大きさがそこここで強調されていたよねえ.ティーポットから水がすーっと出てこないで,ポタッポタッとコブシ大(小人の)の水滴で出てくるっていう.レイノルズ数とかいう単語を思い出しながら見ていた.
だったらあなたたちの体内のその細そうな血管には一体どういう血液が流れているの?とか野暮なことも考えつつ.
でもジブリ映画の映像の細部に凝るところ,美しさや表面張力もだけど,よくよく見るとおふざけを発見できたりするあの感じが私は好き.物語中に出てくるドールハウスの細部なんて,よくよく見たらきっと楽しいことが眠っていそう.そういう意味ではもう一回見てもいいかな.
ちょっと残念だったのは,小人達から見た世界,という以上のものがなかったことだねえ.例えば,小人達の同族がすごく減ってしまった,というようなセリフがあったけど,じゃあ昔はどのくらいいたのか.人間が今みたいな都市生活を営み始める前はどんなだったか.
小人達の存在が何か人間の歴史上の出来事に影響してた,みたいなエピソードがあるとさらに良かったかな.徳川家康の情報戦勝利の陰には小人たちの貢献があった,みたいなの.
原作を読んでみたい.映画のストーリーに入ってないそんなエピソードがあるのかどうか.
←いや徳川家康はないだろうが.海外の小説だから.]]>
「博物館へ行こう」読了
http://multicolor.exblog.jp/17524992/
2012-01-03T11:55:31+09:00
2012-01-03T11:43:27+09:00
2012-01-03T11:43:27+09:00
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本
博物館・美術館に行きたくなる!・・・読んだ感想はその一言に尽きる、っていうくらい素敵なメッセージいっぱいの本でした(いやもう・・・本当のところずーっと前に読んでたはずの本で、今頃読み終わったことがバレるのは大変恥ずかしく、感想を上げるのやめとこうかと思ったくらいな事態なんだけど、やっぱりとても素敵な本だったので書きます。)
この本の基盤は一貫して、一般論でなく、博物館の展示デザインに携わる著者が手がけた事例や経験で構成されているから、その個々のエピソードを読む面白さももちろん大きい。ジュニア新書だから当然読みやすいし。
だけど基本はタイトルどおり、どんな博物館でもいいからちょっと行ってみたくなる本。
とくに、科学や自然史の博物館は行くけど、歴史的な遺物を集めたような展示は旅先で行くもの、ましてや美術館なんて海外旅行先の超有名なヤツくらいしか行かぬ、という人(いやつまり私・・・)にお勧め。まずそもそも自然史、歴史、美術を展示する建物はすべて「博物館」なんだったなーというところからして再認識させられる。
ものすごく宣伝されてる特別展に行列して入る、んじゃなく、普段ふらっと空いてる博物館に行く、というのをやってみたいなとか。
興味があるから行く、んじゃなくて、興味がないから見てみる、というのもありなんだなとか。
これ、旅先ではやってるわけだよね。知らないからって博物館に入ったり、ただただ記念に美術館に入ったりする。
それどころか、学生達にも普段そんなことを言い聞かせているよ、よく考えると。興味があることだけしか学びたくないなら大学に来なくていい。大卒の価値は、興味ないことでも勉強できること!、て私よく叫んでるわそういえば・・・(それほどに、今って「あの授業の内容には興味が持てない」という理由で単位を落とす学生が多い・・・そんな学生ほっといて落第させればいいのにねえ?ほっといたら怒られるんです今時の大学のセンセイは。それで上のような説教をすることに)。
印象に残ったのが、”難しくて複雑な社会からは、とても理解に苦しむようなモノが出現することがある。”というところ。その理解に苦しむモノの例がピカソ。へええ・・・これ、美術を学んだ方の常識的な見方なのかな。
キュービズムとかああいうのは、個人あるいは一部の先鋭的な人々の内部から生まれてきたもので、社会が後から追いついたんだと思い込んでいたけど、逆に社会が生んだものと考えるのかー。それだったら、旅先で記念に著名な美術館に入って理解できないけど見た、というだけでも内的に深い体験をしてることになるね。なるほど。それでいいんだ。
←いいのか?]]>
強化ゼミをやった
http://multicolor.exblog.jp/17172516/
2011-12-03T06:37:19+09:00
2011-12-03T06:25:59+09:00
2011-12-03T06:25:59+09:00
inui56
大学
どこが強化かというと,専門分野が異なる3つの研究室で合同でやったという点.専門分野っつって,地球科学の中で異なるというレベルでなくて,理学という枠にさえも収まらなくて,工学系のいわゆる建築と土木の分野の研究室2つと合同させていただきました.
普段はまったく交流がない学系どうしなんである.学生達も初対面に近いはず(といっても研究室の位置は隣と向かいなので,顔は見てるだろうけど)だし,授業で習ったこともほとんどない教員が2人いて,それを前に発表するというのだから,結構緊張して臨まねばならなかったはず.
もうそれだけでいい経験したと言える.
いやもちろん,ゼミの内容もとても示唆に富むものだった.初めて聞く人にどう話したら伝わるか.本学では卒研最終発表もやはり分野外の方にプレゼンすることになるのでね(地球科学のゼミが他にないので).
でもやっぱり一番良かったことは,緊張感あるプレゼンをしたこと,そのものであろうね.
なんせこのミニ所帯な理工学部で,院生もめったにいないような環境だと,教員ひとりがあらゆる面で学生の指導をせねばならないわけでさ.
キツイこと言って突き放す役とさ(講座制研究室だと教授の役割?),ちょっと助け船を出す役とさ(昔でいうと助手?),その助け船の意味を具体的に解説する役とさ(年長の院生?),機器の使い方やなんかを教える役とさ(年が近い院生?)・・・それ全部指導教員がやるわけだから.
結果何が起こるかって・・・学生が教員を怖がってくれない・・・.
あの手この手,学生達にピリッとしてもらうための策を弄する昨今であるよ.
写真は,先月23日に行ってきた長瀞の紅葉.
←私も久々に都市計画の人だったことを思い出した]]>
リアル南極なう
http://multicolor.exblog.jp/17034101/
2011-11-22T06:29:43+09:00
2011-11-22T06:18:41+09:00
2011-11-22T06:18:41+09:00
inui56
大学
すごい時代ですねえ.
←応援]]>
「理系なお姉さんは苦手ですか?」読了
http://multicolor.exblog.jp/16972793/
2011-11-19T07:06:14+09:00
2011-11-19T06:55:14+09:00
2011-11-19T06:55:14+09:00
inui56
本
この本の元webサイトの存在も知っていたし,twitterなどでタイトルが決まるプロセスなど見かけていて,買いそびれていただけのこの本が,なんと保育園ママつながりで私のところに.この本でインタビューされてる理系女性のおひとりが,すぐ近くにお住まいらしい.世の中理系女性だらけ,犬も歩けば理系女性に当たるということでしょうか(笑).
で,初めてまとめて読みました!
この本のメッセージは,著者がお書きになっているように,女性が理系を選択してもこんなにいろんな人生がある,ということ.理系を選択したら人生の幅が狭まる(いわゆる「つぶしがきかない」ってやつですかね)という考えがまだ世の中にはあるようだけど,実際にはその反対だよと.
というわけで,学業では理系を選択したけど,その理系学部から人が思い描く将来像とはちょっとはずれた女性たちが次々登場して大変興味深く読める.
まあ私としては11人中8人が生物系(医薬農含め)だってことにも驚いたよね(地学はマイナーだとしても数学はいてもいいのでは?と思った).だから実際には,理系の中のさらに一部の生物系学部を卒業した人の,バラエティあふれる人生,て感じであった.
これね,とても読みやすいのはなぜかと言うと,たぶん私も,そういう変わった経歴の人と出会ったら同じような会話をすると思うから.何かの会合で出会った面白い職業の女性が,意外と似たような出身(つまり理工系の学部)の人だと知って,その後の飲み会でもし席が近かったら,たぶんこうやって質問攻めにする(笑).そんな会話の本です.
ただ,ちょっと別の声もあったので紹介しておくと,理系で大学にいたことない場合,分からないことが多かったそうだ(私にこの本を仲介してくださった保育園ママさんの率直なご意見).
そういう目で読んでみると確かに・・・研究室に所属するとか,進学するとかっていうシステムはお互い知ったどうしで話が進んでるし,「一般の人にはこうこうこういう知識が伝わってないですからね」と話しておいてその知識の中身はやっぱり説明されてないとか,まあ・・・確かにそうかなぁという気もしたり.
あと,おしなべて高学歴でスーパーな女性が登場していて,これまたなんか一般人とは違う感を醸し出してしまうかもしれないとも思ったり・・・.
「親しみ」を持ってもらうためというより,中高生くらいに読んでもらって「憧れ」を持ってもらうために良い本かも.そのあたりの年代なら,システムが分からなくても分からないなりに「そういうもんか」と思って読めるだろうから.
←理系女性より小学生男子の方が絶対おかしいと思うぞ]]>
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